ストーム』は、岡林信康が1980年10月21日にインビテーション / ビクターから発売したアルバム。

解説

加藤和彦とは、フォーク・クルセダーズの頃より親交があったが、本格的に仕事で組むのは最初で最後。

このアルバムを作る前にロンドンに行ったことがきっかけで、当時のニュー・ウェイヴやパンクから多大な影響を受け、加藤の都会的でおしゃれな音で表現したいと思っていたので、加藤が安井かずみと作った『うたかたのオペラ』のような感じでと伝えて、アレンジは加藤に一任。

バックバンドにムーンライダーズ(鈴木慶一は不参加)を選んだのも加藤。このアルバム発表後のコンサートツアーもムーンライダーズと一緒に回っている。

アルバム発表後も世間には評価されなかったが、CDの復刻版が出る前に何十年ぶりに聴いてみたら感動して、その思いと感謝の気持ちを加藤に電話で伝えたら(何十年も電話をしたことがなかったこともあり)びっくりしていたが、「そうだよ、あれはいいアルバムなんだよ」と何度も言ってくれた。

「西洋的なロックをコピーするやり方の最終到達点のような作品」と語っている。

収録曲

全作詞・作曲:岡林信康、全編曲:加藤和彦

Side A

  1. 霧のHighway  – (6:12)
  2. ダンスマン  – (4:13)
  3. イエ!イエ!  – (3:22)
  4. Little View  – (2:30)
  5. ニトロ・ブギ  – (3:51)

Side B

  1. ミス・ベンリー  – (4:11)
  2. DORAKU LADY  – (3:30)
    • 初めはメジャーコードで作ったが、加藤に「この歌マイナーでやったら面白いよ」と言われ、マイナーコードに変えた。最初は違和感があったが、やってみたら面白く、改めて加藤の才能を感じたという
  3. 遮光カーテンの貴婦人  – (4:36)
  4. STORM  – (7:59)

レコーディング・メンバー

ミュージシャン

  • 唄  – 岡林信康
  • ギター  – 加藤和彦
  • エレキギター  – 白井良明(ムーンライダーズ)
  • キーボード  – 岡田徹(ムーンライダーズ)
  • エレクトリック・ベース  – 鈴木博文(ムーンライダーズ)
  • ドラム  – 橿淵哲郎(ムーンライダーズ)
  • バイオリン、ギター  – 武川雅寛(ムーンライダーズ)

スタッフ

  • A.D.  – 長友啓典
  • デザイナー  – 土屋直久
  • 写真撮影  – ヒロ伊藤
  • 録音・リミックス  – 梅津達男
  • ディレクター  – 高垣健
  • プロデュース  – 加藤和彦
  • リミックススタジオ  – 一口坂スタジオ

発売履歴

脚注

関連項目

  • 1980年の音楽

外部リンク

ビクターエンタテインメント
  • 岡林 信康 | ストーム  – ディスコグラフィー
その他
  • 岡林信康-Storm - Discogs (発売一覧)

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