田倉山(たくらやま)は、兵庫県朝来市と京都府福知山市との境にある小型の火山である。宝山(たからやま)とも呼ぶ。標高は350m。

解説

田倉山火山は、玄武岩を基岩とし、東西4.3km、南北2.3kmに広がる溶岩台地と台地北部のスコリア丘からなる。北但馬単成火山群に属する。

スコリア丘は、直径約1km、麓からの比高が140mほどの円錐台形である。頂上部には火口跡と思われる窪みが残り、南側に谷が開いている。

田倉山火山の活動は、約38-30数万年前の間に少なくとも3回以上ある。溶岩は下位から小倉溶岩・衣摺溶岩・田倉山溶岩の3種に区分され、最後の噴火で田倉山溶岩を流出させたのち、スコリア丘を形成されたことがわかっている。

田倉山の溶岩台地は、夜久野高原とも呼ばれ、特産のクリ、ブドウ、スイカの栽培が盛んである。 夜久野の名は「焼け野」からの変化とも言われている。南東に2.5kmの位置にある「やくの玄武岩公園」では、田倉山からの溶岩流にできた柱状節理を観察できる公園がある。

脚注

外部リンク

  • 日本の火山 宝山 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
  • 宝山(田倉山) 京都府レッドデータブック2015

田子倉ダム・田子倉湖 只見町インフォメーションセンター 公式サイト

松倉山・撫倉山・大倉山 / takuya さんの七ツ森の活動データ YAMAP / ヤマップ

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