小牧神明社(こまきしんめいしゃ)は、愛知県小牧市にある神社(神明神社)。正式名称は神明社(しんめいしゃ)。毎年8月に行なわれる小牧秋葉祭で知られる。
歴史
『尾張名所図会』によれば、織田信長が小牧山城を築城しようと群臣に諮ったところ、その年は金神七殺にあたるとのことから、清須の御園神明の祠官に神事を行わせた。その後、永禄6年(1563年)に築城するとともに小牧山の東の池へ神明社を勧請したという。天正12年(1584年)の小牧・長久手の戦いの際には、小牧山に布陣した織田信雄と徳川家康が崇敬したという。尾張藩初代藩主である徳川義直が参詣した際、牡丹の造花を下賜して、子供たちに歌舞させた。その後、牡丹の造花を飾り付けた山車を建造し、現代まで続く神明祭の起源となった。
江戸時代までは「駒来神社」と称したが、明治初年に「神明社」と改称。また同5年(1873年)5月、近代社格制度において郷社に列した。
明治42年(1909年)以降、神社整理により南宮社、津島社、金比羅社、秋葉社、須佐之男社、山神社、稲荷社が合祀された。
祭神
- 主祭神
- 天照大神
- 配祀
- 金山彦神 - 現在の小牧市立小牧小学校の地点に鎮座していた「南宮社」の祭神。明治42年(1909年)に合祀。
- 建速須佐之男命 - 上記「南宮社」の境内社の祭神。同じく明治42年(1909年)に合祀。
末社
境内には以下の末社がある。
- 秋葉社・須佐之男社・御嶽社・天神社・稲荷社
- 上記5社は、一棟の社殿に合祀されている。
- 金比羅社
- 山神社
- 御林稲荷社
- 松尾神社
- 津島社
- 市神
祭事
- 春の神明祭(小牧祭) - 毎年4月第2日曜日。境内に山車1両(市指定有形民俗文化財)が引き出され、山車舞台で舞踊などが演じられる。
- 茅の輪くぐり
- 小牧秋葉祭 - 毎年8月20日前後の土曜・日曜日。
- 秋祭 - 毎年10月第2日曜日。房を付けた5本の棒や鞍などで飾り立てた馬を曳いて神前に奉納する「五本棒オマント奉納神事」(市指定無形民俗文化財)が行なわれる。
基礎情報
- 所在地
- 愛知県小牧市小牧5丁目153番地
- 交通アクセス
- 名鉄小牧線 小牧駅から徒歩で約5分。
脚注
注釈
出典
参考文献
- 境内由緒碑(小牧市教育委員会撰文)
- 小牧市史編集委員会編 編『小牧市史』 本文編、小牧市, 小牧市史編集委員会、1977年。全国書誌番号:77007049。
- 小牧市文化財資料委員会編 編『小牧神明社の三大祭(小牧の文化財 / 小牧市教育委員会編, 第14集)』小牧市教育委員会、1993年。全国書誌番号:93060758。
関連項目
- 小牧宿
外部リンク
- 小牧市/小牧祭の山車
- 小牧市/秋葉祭の山車
- 小牧市/五本棒オマント奉納神事



